はじめまして

私が遺品整理業に関心を持ったのは、平成26年、義父のアルツハイマー型認知症の発症でした。
幻覚、幻聴、昼夜逆転による徘徊……。同時期、介護による不眠とストレス、失望感で、義母は重度の鬱病を患いました。俗にいう老々介護の現場で、わずか半年足らずの間に起きた出来事でした。

その結果、私にとって、大切な二人が、自分たちの意思と力で、40年以上暮らした住処を、整理・処分することはありませんでした。本当に慎ましく、苦労した生活の跡は“不要品”で埋まっていました。何十年も前の引出物や、見たこともない花瓶、いつか使うはずだった大きな土鍋、そして、若くて元気な頃の二人、笑顔一杯の色あせた写真が大量に……。

妻と二人で、思い出の詰まった品々を、どれほど処分したことか。大型家具や古い家電は、月1回の大型ゴミの指定日に、4回お願いしました。また、指定袋の家庭ゴミは、185袋を週2回、なんと3ヶ月にも及び運び出しました。

これが、厳しい現実です。運よく2人で解決できた私達は幸運でした。
核家族化が進み、私が暮らす地域でも、高齢者夫婦だけのご家庭、一人暮らしの高齢者の方がたくさん暮らしておられます。もしもの時、一体、誰がこの問題を解決するのでしょうか?

遺品整理や生前整理は、社会に必要な仕事です。
誰かのために、地域のために少しでもお役にたちたい……。
この気持ちを変わらず持ち続け、日々活動してまいります。

遺品整理 花伝
代表 野口 貴徳